モロッコの世界遺産3-アイット・ベン・ハッドゥ編-

アラブ文化発信

こんにちは!

いよいよ日本各地で桜が開花し、春の訪れが感じられるようになってきました。

新生活に向けた準備もいよいよ大詰めですね!

さて、今回も引き続きモロッコの世界遺産を取り上げていきます。

今回はモロッコの世界遺産の大半を占める都市遺産ではなく、集落を取り上げます!

1987年に世界遺産登録されたアイト・ベン・ハッドゥのクサル(Ksar of Ait Ben Haddou)です!

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アイト・ベン・ハッドゥのクサルとは

アイト・ベン・ハッドゥは、マラケシュとワルザザードを結ぶ街道上にあると呼ばれる集落です。

この集落は「カスバ」と呼ばれるもので、サハラ砂漠とモロッコを行き来する隊商の中継地として発展しました。

隊商とは、おもに内陸アジアや北アフリカの砂漠や草原地帯で、ラクダやウマなどで隊伍を組んで商品を運ぶ商人のことです。

以下のGoogle Mapの衛星写真からも分かる通り、アイト・ベン・ハッドゥはマラケシュとサハラ砂漠の出入り口のような立地であることが分かります。

よって、外部からの襲撃も多い場所で、要塞のように集落の守りを固める必要がありました。

その守りを固めるための高い防護壁とそれに囲まれた住宅群がクサルと呼ばれています。

Google Map

世界遺産としてのアイト・ベン・ハッドゥ

では、今回も世界遺産委員会が評価した点を見てみます!

UNESCOによれば、選考にいたった世界遺産登録の基準は以下の2点です。

(4):アイト・ベン・ハドゥのクサルはモロッコ南部のクサルの一例で、ドラ、トジャ、ダデス、スースの渓谷で17世紀から築かれている主な種類の土造建築を代表するものである。
(5):アイト ・ベン・ハドゥのクサルは、モロッコ南部の文化を代表する伝統的な土蔵建築を代表している。そして、それは社会経済的および文化的に不可逆的な変化の結果として存続が危ぶまれる文化遺産である。

つまり、 先ほど書いた外敵から集落を守るための防護壁と赤砂で建てられた住宅が形成する集落が南モロッコの伝統的な建築文化として評価されたようです。

しかし、現在世界遺産に指定されたエリアには数世帯しか住んでいません。

というのも、元々住んでいた住民は対岸に移住してしまったためです。

いかに保全が必要な世界遺産に住み続けることが大変かよくわかります。

https://unsplash.com/photos/hi0Fml1Xj_E

ロケ地としてのアイト・ベン・ハッドゥ

アイト・ベン・ハッドゥは独特な外観から映画のロケ地としても使われています。

これまでに撮影された映画として「アラビアのロレンス」や「ナイルの宝石」、2010年に公開された「ハムナプトラ」が有名です。

「アラブ」を舞台とする映画で雄大なシーンを撮りたい時に、うってつけのロケ地なのでしょう!

近くには、「アトラス・コーポレーション」という映画スタジオも立地しているので、撮影するためのインフラ設備も万全です。

https://pixabay.com/ja/images/search/ait%20ben%20haddou/

最後に

モロッコの世界遺産というと都市遺産が注目されがちです。

しかし、都市部から少し足を延ばすとこのようなカスバやオアシスを目にすることができます。

もし、お時間があるようでしたら、砂漠や都市だけでなく地方にも行ってみると新たな発見があることでしょう!

UNESCO: Ksar of Ait-Ben-Haddou (https://whc.unesco.org/en/list/444)

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