スペインのイスラーム都市ーセビーリャまち歩き編ー

イスラーム文化発信

みなさん、こんにちは。

いよいよ関東でも梅雨明けが間近に迫ってきましたね!

最近雨でバーベキューが中止になり、早く夏の太陽の下でアウトドアライフを満喫したいまうずです。

さて、今回も前回に引き続きかつてのイスラーム・スペインの一大都市セビーリャの街を紹介していきます!

Sponsored links

近代的な一面と歴史的な一面が共存する文化都市

セビーリャを一言で表すと表題のように表現できそうです!

「アンダルシアを知るための53章」を引用すると、

「近年では1992年、バルセローナ・オリンピックの年、セビーリャでは万博が開催され、政府機関、企業、大学のキャンパスや研究所などがある跡地はセビーリャの近代的な一面を表す。他方、昔からの雰囲気が残る地区も大切にされている。白壁の家が続き路地はせまく迷路のようなサンタ・クルス外は、追放令が15世紀末に出るまでユダヤ人街であった。 」

立石、塩見(2012)

実際に、下の写真のように、古い地区の中でも景観や歩行者の安全性を考えつつ、新しい公共交通機関を柔軟に導入しています。

まさに古くから様々な文化の影響を受け、柔軟に異文化を取り入れてきたセビーリャの住民気質が伺えますね!

アルカサル

アルカサルはスペイン王室の宮殿です。

ただし、一般にイメージされる「城」ではなく、イスラームの建築様式をキリスト教の王が模して居城として使ったものです。

よって、以下の写真のように、一見するとグラナダのアルハンブラ宮殿を思わせる「イスラーム的な」装飾がされています。

壁面を見てみても、まるでモロッコの王宮やアルハンブラ宮殿の中にいるようです。

中庭まで再現されています。

これらの建築物はレコンキスタ後も残った職人の力を借りて同じ材料の加工方法で作られたものだと考えられます。

キリスト教の王様もムスリム・スペインの技術力の高さを買っていたということなのでしょう。

ただし、違いもあります。

下のように後年に追加されたエリアにはイスラームでは避けられる動物や人の絵が描かれています。

また、天蓋型の天井もマグレブの王宮ではなかなか見られず、スペインの他の王宮を思わせます。

アルカサルは「イスラーム文化」とキリスト教文化の共存が見られる面白いスポットであると言えるでしょう。

カテドラルとヒラルダの塔

次に、紹介するのはカテドラル(大聖堂)とその鐘塔であるヒラルダの塔です。

ご存知の方も多いかもしれませんが、コルドバのメスキータ同様モスクだった建物を改修した教会です!

メスキータと違うのはイスラーム時代の建築要素の残存状況です。

レコンキスタ後、コルドバの経済的な重要性が依然として低かったのに対し、セビーリャはレコンキスタ後アンダルシアの中心都市としての役割を期待されました。

よって、教会に求められる規模も大きく、内部は他のスペインの大聖堂と変わりがありません。

コロンブスの棺

ただ、一点特筆すべきなのが「ヒラルダの塔」です!

以前モロッコの首都ラバトの紹介で、取り上げたハッサンの塔とよく似ています。

実際に、この鐘塔はモスクのミナレットをそのまま改修したもので、北アフリカのモスクによく見られる立方体である点が特徴的です。

また、この塔には昇ることができ、セビーリャの街を一望できます!

最後に

今回はセビーリャの見どころを3点ご紹介しました!

正直、他にもスターウォーズのロケ地として使われたスペイン広場や黄金の塔と海洋博物館といった紹介したい見どころがいっぱいあります。

マドリッド、バルセロナだけでなくぜひ一度セビーリャにも足を伸ばしてみてください!

<参考文献>
・立石博高、塩見千加子編著『アンダルシアを知るための53章』東京 : 明石書店, 2012.11.

Comments

Copied title and URL