みなさん、こんにちは。
すっかり夏の気候になってきましたね!
最近はかき氷を食べて、英気を養っているまうずです。
前回コルドバの歴史をご紹介しました。
今回は、それを基にコルドバの街並みと見どころに迫っていきたいと思います!
中世から続くまち並み
まず、コルドバの街の特徴として中世から変わらない都市構造があります。
下に1851年の地図と現在のGoogle Mapの衛星写真を載せていますが、写真中心の旧市街の街路はほとんど変わっていません。
また、旧市街の南西部にメスキータ(赤丸で囲まれた部分)があり、旧市街の中でも大きな存在感を今も昔も放っていることがわかります。
ちなみに、衛星写真の青丸の部分はコルドバ駅で、コルドバの旧市街は交通機関からのアクセスも良好です。

(https://www.ign.es/web/catalogo-cartoteca/resources/html/023436.html)

実際に街を歩いてみると、メスキータ周辺は上の写真のように土産物屋が多く立ち並んでいます。
ただ、一歩小道に入ってみると、下の写真のように住宅が並ぶ閑静なエリアが広がっています。
道の両端には花が飾られており、単なる観光地ではなく人が住む都市だということを実感できます。


コルドバの見どころ
次に、コルドバの見どころを具体的に見ていきましょう。
メスキータ
まず、まち歩きの拠点となるのはコルドバの一大観光拠点であるメスキータです。
メスキータとはスペイン語で「モスク」の意味で、後ウマイヤ朝の創始者、アブド・アッラフマーン1世により言葉通りモスクとして建造が開始されました。
その後、歴代の後ウマイヤ朝のスルタンにより増改築が繰り返されされ、約2万人の収容者数を誇る世界最大級のモスクの1つになりました。
下の写真のように、約1,000本の柱廊の森は現代においても圧巻の一言です!

しかし、栄華は長く続かず、13世紀にキリスト教徒にコルドバが奪還されます。
キリスト教国の支配下に入ったことで、メスキータはキリスト教会に改築されることになりました。
例えば、モスク中心部に礼拝堂を設置したり、ミナレットを鐘塔にしたりするなどモスクの建築構造はそのままに、教会の機能を挿入していったのです。
今でも、イスラームとキリスト教双方の建築要素を見ることができます。

花の小径
コルドバは一般の住宅地にも壁に花のプランターが据え付けられていることが多いのですが、花の小径は必見です。
白い住宅の壁に青い鉢、赤を基調とした花のコントラストがコルドバの青空によく映えます。
場所もメスキータからすぐの距離です。
下の地図の6番がメスキータで、7番が花の小径です。
観光客も多いので、朝早くやランチタイムなど空いている時間を狙って写真は撮りましょう!


ローマ橋
最後は、ローマ橋です。
一見すると、他のヨーロッパにあるローマ時代の橋と似ています。
しかし、アンダルシア随一の大河であるグアダルキビール川にかかっているため、堅牢な作りになっています。
また、夜になるとライトアップされ、すぐ近くのメスキータ、プエンテ門と一緒に素晴らしい夜景を堪能することができます。
コルドバのガイドブックの表紙でも、ローマ橋の夜景はよく使われており、歴史都市コルドバの象徴的な存在です。


最後に
今回は現在のイスラーム教圏から外れてスペインのイスラーム都市・コルドバの歴史をご紹介しました。
有名な観光地周辺だけでなく、一歩小道に入ってみると住民の方の生活を感じることができる街です。
ぜひ、一歩を踏み出して、旧市街での街歩きを楽しんでみてください。
<参考文献>
・Catalogo de la Cartoteca(https://www.ign.es/web/catalogo-cartoteca/)
・Google Map (https://www.google.com/maps/ )
・Pixabay (https://pixabay.com/ja/)
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