みなさん、こんにちは!まうずです。
前回に引き続きアラブのスポーツ事情について書いていきたいと思います!
今回のテーマはサッカー、特に中東諸国の代表チームにスポットを当てたいと思います。
つい最近開催されたアジアカップ2019(アジア諸国でサッカー世界一を決める大会)では、カタール代表が日本代表に勝利し、初優勝を飾りました!
そこで、今回は2022年に自国で開催されるワールドカップに向けて強化が進んでいるカタールの代表チームにスポットを当てていきます。
基礎情報
- ワールドカップ出場実績:なし
- アジアカップ2011:ベスト8、2019:優勝
- 監督:フェリックス・サンチェス(スペイン)
と、今年のアジアカップ優勝までまで大きな実績がないことが分かります。。。
しかし、監督はバルセロナのユースチーム (若い年代のみの選手で構成されたチーム)でコーチをしていた経歴があり、バルセロナ式のパスサッカーを実践しようとしてきたことが分かります。
また、彼は2013年からU-19カタール代表監督に就任。その後、カタールのユースチームのU-20、U-23で結果を残し、それが評価されて2017年8月からカタールA代表の監督になっています。
つまり、若い世代の代表選手から支持を得ながらチームを作ることができたわけです。
選手構成
次に、何かと話題になるカタール代表の選手構成です。
大きな特徴として、フランス代表のように海外にルーツを持つ選手が多いことが挙げられます。
下の表のようにアジアカップに参加した23人の代表選手のうち14人がカタール国外にルーツを持つ選手であることが分かります。
実際に、2019年のアジアカップ中に、UAEのサッカー協会から帰化選手2人の大会出場資格の確認をスポーツ仲裁裁判所に訴えられました。
結果的に、裁判所から問題ないとの裁定が出たため、騒動は今の所収まっています。
しかし、今後も火種となる可能性があり、注視する必要がありそうです。

若い世代の育成
2022年にカタールでのワールドカップ開催が決まると、カタール政府は若い選手の育成に注力し始めます。
カタールの総合アスリート養成所として、2004年に設立された「アスパイア・アカデミー」という国家機関を中心に育成が行われています。
2006年には、スペインのレアル・ソシエダというクラブチームで監督を務めたロベルト・オラベ氏を育成部門のトップに据え、スペイン人を中心に世界中から優秀な指導者を招聘しました。
その効果もあり、フェリックス・サンチェス監督の戦術も浸透し、国際大会で結果を残せるようになったわけですね!
最後に
カタール代表は様々なバックグラウンドを持つ選手を集め、積極的に若い世代に対して投資をしていることが分かりました。
人口が減りつつある日本でも今後、日本以外の国にルーツを持つ選手が今以上に増えてくるかもしれません。
その際には、多様な選手を束ねられる指導者や育成環境が必要になってきそうです。
・QOLY Football Web Magazine「カタール代表は本当に「帰化人だらけ」?調べてわかった、フランス代表との違い」(2019/1/31) (https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190202-00010002-wordleafs-socc )
・サッカーキング「日本の決勝の相手、カタール代表について知っておきたい7つのこと」(2019/2/1) (https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20190201/900867.html )
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