知られざるチュニスの魅力-まち歩き編-

アラブ文化発信

みなさん、こんにちは。

関東ではなかなか梅雨が終わらないですね。

梅雨明けは早くとも7月中旬だとのことなので、辛抱強く梅雨前線が遠ざかるのを待ちたいと思います!

さて、今回は前回の歴史編から引き続きチュニスの紹介です。

街歩きからチュニスの魅力に迫っていきます!

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中世から続く街並み

この街の特徴は旧市街と新市街が隣り合う形で立地している点です。

下の衛星写真を見ても、複雑な蜘蛛の巣状の街路と茶色い屋根が特徴的な旧市街と放射線状の街路と白い屋根が特徴の新市街が隣り合っている様子がよくわかります。

実際、地中海を知るための62章によれば、

「イスラームの迷宮都市と洗練された「パリ」が楽しめる!というキャッチフレーズをよく耳にするのはこうした都市の形に由来する 」

松原(2019)

このように、フランス保護領時代のアール・デコ、アール・ヌーヴォー建築が立ち並ぶ新市街と中世から続く旧市街の両方を同時に楽しめるのがチュニスの魅力となっています。

Google Map

チュニスの見どころ

次に、チュニスの見どころを具体的に見ていきましょう!

バーブ・バハル

まず、まち歩きの拠点となるのはバーブ・バハル、通称フランス門です。

アラビア語でバーブは門、バハルは海という意味なので、「海の門」というアラビア語名が付いている門ですね。

下の古地図は1896年にフランス保護領政府によって描かれたものです。

青い丸の箇所がバーブ・バハルで、新市街ができる前は旧市街から海への出入り口となる門だったことが分かります。

また、赤丸の箇所が現在の新市街エリアを指しており、まさに旧市街と新市街の境に位置する門であるのが一目瞭然ですね!

https://gallica.bnf.fr/ark:/12148/btv1b84954845

旧市街

では、バーブ・バハルから旧市街側に行ってみましょう。

門が立地している広場から旧市街の入り口が始まります。

入り口は下の写真のように急激に狭くなっており、かつて旧市街が要塞のように設計されたことが感じられます。

旧市街に一歩入ると下の写真のように、人が往来する商店街が道の先まで続いています。

品揃えはモロッコのそれと似ていますが、フェスと比べて若干チュニスの店の外観の方が鮮やかな印象です。

しかし、さらに一歩入ると閑静な住宅街が広がっています。

フェスやメクネスの旧市街は3階4階と中層住宅が立ち並んでいることが多いのですが、ここでは低層の住宅が並んでいることが特徴的です。

低層の住宅が多いことで、街路に多くの太陽光が入り、壁面の白さが際立っていますね!

新市街

最後に、バーブ・バハルから新市街側に行ってみましょう。

バーブ・バハルから伸びるフランス通り、そしてそこから続くハビブ・ブルギバ通りはチュニス随一の目抜き通りとなっています。

冒頭にも書いた通り、チュニスの新市街には多くのフランス保護領時代に建てられた建築物が現在も残っています。

地中海を旅する62章によれば、

19世紀半ばの入植後、保護国になったため、折衷主義、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、モダニズムというフランスと同じように近代前半のさまざまな建築にめぐり合うことができる。

松原(2019)

ハビブ・ブルギバ通りにも保護領時代に建てられた劇場や教会、モダニズム様式で建てられたマンションが立ち並んでおり、違うタイプの建築物を一挙に見ることができます!

最後に

今回はチュニジアの首都チュニスをご紹介しました。

中東・北アフリカで唯一アラブの春が成功したと言われるチュニジアですが、未だテロの恐れなどから観光客はまだ回復していないように見えます。

治安と共にチュニスを訪れる観光客の数も増えていったらいいですね!

<参考文献>

・松原康介編著「地中海を旅する62章―歴史と文化の都市探訪 (エリア・スタディーズ)」東京 : 明石書店, 2019.2.

・Google Map

・フランス国立国会図書館(ttps://gallica.bnf.fr/ark:/12148/btv1b84954845)

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