モロッコの世界遺産5-テトゥアン旧市街編-

アラブ文化発信

こんにちは!

日本ではまだ寒い日が続いていますが、来週からは20度前後まで気温が上がるそうです。

まうずは寒いのが苦手なので、早く来週になってほしいです。

さて、今回はモロッコの世界遺産紹介の第5弾!

観光地として有名なシャフフ・シャウエンが青い街、マラケシュが赤い街だとすると、今回取り上げるのは「白い街」、テトゥアンです!

https://unsplash.com/search/photos/tetouan
Sponsored links

テトゥアンとは

テトゥアンはモロッコのヨーロッパへの玄関口であるタンジェから南東に60km行った場所にある街です!

下のGoogle Mapからも分かるように、テトゥアンはスペインからフェリーを使うと2時間程度で行き来することができます。

そのため、テトゥアンは歴史的にスペインから大きな影響を受けてきました。

Google Map

テトゥアンの起源

テトゥアンの旧市街は1307年にマリーン朝のスルタン(王様)によって建設されましたが、建設直後、スペインからの攻撃により廃墟化し、放置されていました。

しかし、スペインでイスラーム王朝が衰退し始めると状況は一変します。

レコンキスタ(国土回復運動)後の15世紀から17世紀にかけて、ムスリムやユダヤ人がイベリア半島から追放されます。

すると、スペインからほど近いモロッコ、特にテトゥアンに多くのスペインで生まれ育ったムスリムやユダヤ人が流入します。

モロッコを知るための65章によれば、

15世紀末、アンダルス最後の王朝ナスル朝に仕えていた将軍アリー・マンザリーがモロッコのワッタース朝の許可を得てここに拠点を築き、多くのアンダルス出身者を率いてテトゥワンの本格的な再建を果たした。

私市、佐藤(2008)

つまり、アンダルシアの有力者たちがアンダルシアからほど近いテトゥアンに拠点を求め、住み着いたのが現在のテトゥアンの起源と言えます。

よって、現在もテトゥアンではアンダルシア文化の影響を受けた建築物を多数確認できます。

ジブラルタル海峡 (https://pixabay.com/ja/images/search/gibraltar/)

世界遺産としてのテトゥアン

今回も世界遺産委員会が評価した点を見ていきましょう。 UNESCOによれば、選考にいたった世界遺産登録の基準は(2)、(4)、(5)の3点です。

・基準(2): テトゥアンの旧市街の都市計画、建築や象徴的な芸術から、中世西方イスラーム末期のアンダルシアの文化の影響を読み取る事ができる。

・基準 (4): テトゥアン旧市街は、モロッコ北部の山岳部に建てられた、地中海沿岸の要塞都市の顕著な事例である。また、イスラームが興隆していた時代に、イベリア半島とモロッコ内地との唯一とも言える接続点として機能してきた。さらに、17世紀の初めから18世紀にかけてその重要性は増し、アンダルシアとモロッコの間での交流の広がりを都市組織に見る事ができる。

・基準 (5):ジブラルタル海峡に面しているテトゥアン旧市街はスペインとアラブ、北アフリカとヨーロッパの二つの文明の結節点として重要な戦略的拠点としての役割を担ってきた。

UNESCO HP

つまり、都市遺産の中でもスペインとアラブ世界、北アフリカとヨーロッパの文明の交差点としての役割を果たしてきた事が世界遺産として登録される要因だと言えそうです!

だからこそ、アンダルシアで見られる白い街並みとモロッコ文化の融合が町歩きをしていて面白いポイントになってきます!

テトゥアン街歩き

それでは、街歩きを開始しましょう!

タクシーを降りて、まずスペインの保護領時代に整備された新市街が現れます。

風景の一部を切り取ると、アンダルシアの街にいるかのようです。

道端では、他のモロッコの都市同様、服や医薬品、雑貨、食品など様々な商店が軒を連ねています。

https://www.istockphoto.com/jp/%E5%86%99%E7%9C%9F/tetouan?mediatype=photography&phrase=tetouan&sort=mostpopular

整備された街路を進むと、王宮に突き当たります。

この王宮が旧市街観光の一つの起点となっています。

ただし、王宮前は護衛官が警備しており、広場には入れないので、注意しましょう。

https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%86%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%A2%E3%83%B3-%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B3-%E7%8E%8B%E5%AE%AE-1194014/

王宮前広場の周りにある小径から旧市街に入ります。

入ってみると、目の前に白い街並みが広がります。

南スペインの街を歩いているかのような錯覚を覚えます!

https://www.istockphoto.com/jp/%E5%86%99%E7%9C%9F/tetouan?mediatype=photography&phrase=tetouan&sort=mostpopular

大通りに出ると、他の街同様日用品や食品、雑貨など様々な商品がエリアに分かれて売られています。

https://www.istockphoto.com/jp/%E5%86%99%E7%9C%9F/tetouan?mediatype=photography&page=3&phrase=tetouan&sort=mostpopular

さらに、大通りから一歩入ると、このようにコミュニティ共同の水道などを見つけて、生活感を感じられます。

https://www.istockphoto.com/jp/%E5%86%99%E7%9C%9F/tetouan?mediatype=photography&phrase=tetouan&sort=mostpopular

このように、街を歩いていると野菜売りのおばあちゃんが現れます。

モロッコ国内の他都市よりも、観光地のやかましさはなく、普段着の旧市街を楽しむことができます。

https://pixabay.com/ja/images/search/tetouan/

最後に

テトゥアンはモロッコ北部にある唯一の世界遺産都市です。

また、他の都市と比べて観光地化されておらず、青の街として有名なシェフ・シャウエンからは約2時間で来れます。

ぜひスペインや青の街から一足伸ばして、モロッコとアンダルシアの文化が融合した街並みを堪能してみてください!

参考:

・私市正年、佐藤健一郎編著『モロッコを知るための65章』明石書店、2008年

・Google Map

・UNESCO:テトゥアン旧市街 (https://whc.unesco.org/en/list/837)

Comments

  1. […] たとえば、北部のテトゥアン(まうずの記事を読んでね)、タンジェにいくと、一気にスペイン語優勢になります‼️スペインの港からモロッコの港(タンジェ)まで船が出ていることが大きく関係しています🛳 […]

Copied title and URL