みなさん、こんにちは!
まうずは先週金曜日までイランに行っていました。
今後少しずつイランでの体験を記事にしていければと思っています。
さて、そんなまうずですが、イランを離れるにあたって1つやり残したことがあります。
それは、シーア派のお祭りアーシューラーの本祭に参加できなかったことです。
今回はそのアーシューラーとは何なのか、またその前夜祭の様子を紹介してきます!
アーシューラーとは
アーシューラーとはアラビア数字の10(アシュラ)から来ており、ムハッラム(イスラム暦最初の月の10日を指しています。
シーア派世界では、3代目イマーム(宗教指導者)のホセインが殉教した祭日とされており、重要視されています。
今年はまうずがイランを訪問した直後の8日の日没から10日まで本祭が開催されました。
ただし、ムハッラム(9月)に入ると前夜祭のような形で少しずつお祭りが始まるようで、まうずはそのお祭りが始まるまでの街の雰囲気の変化を感じることができました!
街中の様子
それでは、アーシューラーの前夜祭期間の街の様子を見てみましょう。
街中には黒い服を着る人が多くなります。
これは、ホセインの殉教を悼むために色を黒で統一する風習からです。
服屋でも黒い服しか売っていない店ができるほど徹底しています!
(イラン人が元々黒い服が大好きというわけではありません笑)
また、街のあちこちでお祭りの際にお祈りをするための会場が設営されます。
結構大きな規模で、有名なイスファハーンのイマームモスクの中にも場所が設けられていました。
さらに、街のあちこちに無料でお茶と菓子を振る舞うブースが用意されていました。
なんだか初詣の時に神社や寺に設置される、甘酒振る舞いに近いものを感じました!
僕がムスリムでないことが分かっていても、無償でお茶とお菓子をくれました。
前夜祭の過ごし方
敬虔なシーア派ムスリムやお祭りが好きな人たちは踊りや楽器の演奏で、前夜祭を過ごします。
以下の写真のようにホセインの殉教を悼む文言と共に大きな太鼓を叩いています。
参加者は本祭同様、男性のみになっています。
女性はこの広場の周りや建物の上の階から様子を見守っていました。
さらに、この太鼓に合わせて参加者が円になってぐるぐると踊りを舞います。
本祭では、鉄の鎖や木の棒でホセインの凄惨な死を追体験するそうです。
下の写真で木の棒を持っている人が多いのはそういったところに由来するのでしょうか。
最後に
ホセインの死を追体験する様子が見られるアーシューラー本祭までイランにいられなかったのは残念ですが、その前夜祭の様子を垣間見れたのは貴重な経験でした。
また、ホセインの殉教を悼むと言っても、暗い雰囲気というより純粋にお祭りを楽しもうとする雰囲気が強いと感じました。
イランでは他にも多種多様なお祭りが一年を通して開催されています。
旅行のプランニングに「お祭り」を入れてみてはいかがでしょうか?
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